「原因は、最近になってようやく分かりました。一つは、母が持っていた数百冊にも及ぶ陰の本です。陰の本を持っていると、足の小指から出て目の内側に達する膀胱系が固くなるのと同時に、手の親指の外側から出て肩の付け根に達してから少し下がったところで終わる肺経が固くなり、可動性が低下します。」

「お母さんの持っていた数百冊の陰の本が原因で、頭が薄くなったということですか」と町会長。

「母の所有物なので、僕の頭に直接の影響はありませんが、母の肺経が虚すと連動して僕の肺経が虚すので影響は避けられません。」

「お母さんが亡くなられると髪の毛が薄くなるのが止まったのですか」と町会長。

「それが、薄くなり続けたのです。」

「それでは、お母さんの陰の本と渡辺さんの髪の毛の間には因果関係がないということになるのではないでしょうか」と町会長。

「実は、母が亡くなってからも、母の本と僕の髪の毛の関係には気づきませんでした。前にもお話ししましたが、元々陰陽が分からなかったので、時間をかけてチェックしないと陰陽が分からないのです。母の本は何度も見ているのですが、つい最近まで、陰だとは気がつきませんでした。」

「陰だと気がついて、どうされたのですか」と町会長。

「息子が大量に陰の本を持っているのですが、息子は肺と皮膚が母親似で弱いため、インフルエンザにかかると死ぬ可能性があると思っていました。それで、陰の本を捨てるように言ったのですが、何か強いこだわりがあって捨てられずにいました。ちょうどその頃、母の書道の本が陰だということに気がついたので、焼却炉の傍に捨てさせました。それで、息子の慢性的な風邪の症状がだいぶ良くなりました。

僕は、息子が焼却炉の傍に捨てた本を破り、焼却しました。その時初めて、陰の本を捨てると肺の機能が上がることや、陰の本を破いても肺の機能が上がることを発見しました。さらに焼却すると皮膚が緩むことも発見しました。」

「それで頭が薄くなるのが止まったのですか」と町会長。

2019/10/22